着眼点の構想

読書、音楽、お酒 などについて、語っていきます。

横山 秀夫 『看守眼』を読んだ

以下の6編だが、警察の物語は2編。

看守眼 / 自伝 / 口癖 / 午前五時の侵入者 / 静かな家 / 秘書課の男


全て面白いが、特に後半の3編が良かった!


劣等感を抱いている人に焦点を当てており、
短編ながら、読み応えのある内容に仕上げている。

主人公に共感でき、感情がグイグイ伝わってくる。


前半の3篇も良いのだが、「午前五時の侵入者」から
更に引き込まれた。

小さなヒントが散りばめられているが、
気が付くか 付かないかの絶妙な表現を使っており、
「ん?」という感触を抱きつつ、
「そういう事か!」となって 好感を持てる。


「秘書課の男」は 泣かされます。

「午前五時の侵入者」の後半からと、
最後が いいですねー!
あったかく晴れやかな気分にさせてくれる!