着眼点の構想

読書、音楽、お酒 などについて、語っていきます。

池井戸 潤の「シャイロックの子供たち」を読んだ

本を読む時、買って読むとお金がかなりかかるため、
図書館にある本は、基本的に借りて読んでいる。

図書館は、年末年始の休暇があるため、
2週間後の返却日が年末年始の休暇になる場合、
3週間借りれる。

年末年始に向け、図書館で結構借りてきた。
最近は経済小説を中心に読んでいる。


最近、池井戸 潤の「シャイロックの子供たち」を読んだ。

とても面白かった!

以下の10編からなる短編集であるが、
話が繋がっているため、後半になる程 面白くなっていく。

『歯車じゃない』
『傷心家族』
みにくいアヒルの子
『シーソーゲーム』
『人体模型』
キンセラの季節』
『銀行レース』
『下町蜃気楼』
『ヒーローの食卓』
『春子の夏』


同じ銀行の話であるため、同じ人物が登場し、
愛着が湧いてきて引き込まれる。


第1編~第6編が「近代セールス」初出で、
第7編~第10編が書き下ろしとなっている。

帯に
あなたは誰のために生きていますか?
何のために働いていますか?
と書かれている。


『生きざま』を問いかける場面が多々現れ、
考えさせられる。
なかなか深い内容である。


第7編以降が書き下ろしとなっているが、
初めから全てを構成していたに違いない。

最後の『春子の夏』に驚愕させられる!!

こんな生き方もあるのだろうか?
と考えさせられてしまう。